- Good Quality -

長野県上田市東山区のカベルネ・ソーヴィニヨンとネッビオーロをブレンドしたのがこの「エクスペリエンス」。かなり変わったブレンドで造られるワインですが、この2022年で既に6ヴィンテージ目のリリースとなります。造り自体は所謂自然派スタイルで、手除梗、野生酵母、無清澄、無濾過、亜硫酸はボトリング時に少量のみ添加、そしてワインの名前にある通りグラビディコントロールを実施し負荷を最小限に抑える造りとなっています(実際の醸造は長野県小諸市のテールドシエルワイナリーに委託)。アルコール度数は12%。
少しチリチリとしたテクスチャで、発泡要素が少し残っているかのようなザラつきがあるものの、溌剌としたフレッシュさを生かした面白い表情が構築されています。小梅のような甘酸っぱい要素が主体となっていて、気軽に飲める軽やかな立ち振る舞いでありながらもコアには十分な密度と堅牢性があり、全体像としてはどことなくフレイザを彷彿とさせるような雰囲気でもあります(若干ガメイっぽさも)。実際のセパージュから想像するスタイルとはかなり異なる印象で、自然派らしい野生味のある資質も感じられるので、どちらかというと個性が前に出た世界観ではありますが、それでも意外と全体的には纏まっているので、野生的で小気味良い酸が好みであれば相応の満足感は得られそうです。
(2026/01)