- Good Quality -

ソッティマーノが所有する畑の中では樹齢が最も高く、他のクリュよりもポテンシャルが高いため、熟成期間がより長くなっている特別なクリュがこの「クッラ」。
抜栓直後からとにかく終始屈強な「タンニン」が全体を支配していて、潜在的な長期熟成タイプなのは確かですが、それでもドライなタンニンによる軋みや渇きを伴う渋みがベースにあるので、基本的には伝統的なスタイルのワインを数多く飲み慣れている層向けのスタイルになっています。陽的なモダンなスタイルに慣れている人にとってはかなり厳しいスタイルだとも言え、あくまでも陰な表情を真摯に受け止められる人向けではありますが、それでもバルバレスコらしいエレガントな資質は感じられるので、ある意味、「屈強なバローロと同レベルのタンニンを有していながらも、目指す方向がやや異なる流麗なスタイルのネッビオーロ像を堪能する」という目的には合致しそうな印象でもあります(良い経験にはなる)。
他にも全体的なバランス感も少し気になるところで、現時点で10年に及ぶ熟成を経てはいるものの、それでも屈強なタンニンが全体を支配している傾向にあり、抜栓翌日に持ち越すことでようやく少しは向き合いやすくなります。時間と共にトロミのあるアルコール系の甘味も感じられるようになりますが、それでも厳格でそっけない表情に大きな変化はないので、ここまでくると後5〜10年ぐらい追加で熟成させて、少しでも古酒の領域に近づくようじっくり待った方が無難かもしれません。
(2026/02)