- Good Quality -

2023年は梅雨明けからの猛暑で4〜10月の積算温度が過去最大となり、雨も少なく乾燥した気候となった影響で、例年よりも早めの収穫となっています。畑は「原口畑」、収穫日は11月上旬。アルコール度数13.5%、総酸度7.1g/l、pH3.8、残糖0g/l。ボトリングが24年4月13日、生産本数は700本。2025年12月にリリース。 プティ・マンサンをティラージュなしの瓶内二次発酵した発泡ワインとのことですが、ティラージュを行わないペットナットという時点で、実質的には瓶内一次発酵で造られる微炭酸のスパークリングワインと言うのが正解だと思われます。
デゴルジュマンを行っていないと思われるので、色調は概ね濁り気味で酒石も若干出てはいますが、扱いに関して特に気になる点はありません。発泡感はかなり弱く、極微炭酸といった傾向にあるものの、糖度の高いプティ・マンサンらしいフルーティーな果実味が優しく心地よい味わいを生み出していることから、洋梨やリンゴのような純粋な果実感をしっかり感じる非常に飲みやすいスタイルに仕上がっています。含有する二酸化炭素の影響か、それとも亜硫酸の影響なのか、やや苦味を伴う傾向にはありますが、ピュアな果実感主体の表情ということもあり、どちらかというと純粋なワインというよりもシードルやフルーツ系ワインに近い独特の雰囲気と個性が感じられる面白い世界観となっています。ある意味、試作品的なポジションになる「ザ・トライアル・バッチ」シリーズらしい自由なスタイルとも言えるので、難しく考えるよりも素直に楽しむというのが本来の向き合い方なのかもしれません。
(2026/02)