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2024年は高い気温と多雨の両方が続く厳しいヴィンテージとなっています。猛暑の影響で夜間の気温が下がらず、そこに雨の影響も重なって、葡萄の成熟を見極めるのが難しい年となりましたが、そんな困難を乗り越える独自性の強い表情に仕上がっています。畑は「植ノ山畑」、収穫日は11月上旬。アルコール度数13.5%、総酸度6.0g/l、pH4.0、残糖0g/l。ボトリングが25年9月5日、生産本数は2,330本。2025年12月にリリース。ワイン名としては「アルバリーニョ遅摘み」となっていますが、実際のセパージュはアルバリーニョにプティ・マンサン他となっています(ブレンド比率などの詳細は謎)。
煌びやかな濃いゴールドの色調で、一般的なアルバリーニョのイメージとは異なり、リッチで濃密なボディとフルーティーで豊かな果実の甘みが主要素となった、明確にエネルギーを感じるスタイルに仕上がっています。遅摘というだけでなく、思いのほかプティ・マンサンの影響を色濃く感じる印象でもあり、貴腐ワインを彷彿とさせるような蜜要素を感じる濃縮した甘味に、高アルコール系ワインらしい厳格さと後味にかけての強めの苦味がかなりハッキリとしたコントラストを生み出しています。複雑な系譜ではないものの(むしろ意外とシンプル)、熟したリンゴやオレンジなどのシトラスを感じるリッチな果実味がとにかく印象的で、同時に苦味も強いのでややバランスとしてはもう一歩という印象でもありますが、それでも他にはない個性が一定の魅力と訴求力を生み出しているのは確かなので、この困難なヴィンテージにうまく葡萄のポテンシャルを引きだし、そしてうまく「人の手ありき」でしっかり導き構築してきている印象でもあります。
(2026/02)