- Good Quality -

ピュリニー・モンラッシェとシャサーニュ・モンラッシェに隣接するという好立地のアペラシオンが「サン・トーバン」。このサン・トーバンを拠点に、トータル15haの畑を所有する家族経営の造り手がこの「ドメーヌ・ラリュー」。兄のドニーと弟のディディエに加え、息子たちも加えた4人を中心にワイン造りを行っています。
「レ・ゼデュアン」は正式なクリマではなく、紀元前にこの地域に住んでいたガリア人部族の名前にちなんだキュヴェとなっています。土壌は石灰質で斜面は南と南西向き。除梗して造られていますが、コート・ド・ボーヌらしいややタイトでセイヴォリーなニュアンスを内包した表情がベースにあり、それでいてスタイルとしては現代的な指向性をしっかり組み込んできている印象でもあります。酸を保持しながらも、硬さや軋みといった要素はほぼなく、むしろ親近感を生み出すために表層のクリーム資質や果実味をより重視し、素直に楽しんでもらえるような柔和さを一定量組み込んでいます。赤系果実のイチゴの風味も相まって、彩度は高くないもののイチゴクリームのような様相を呈しているので、素直な楽しみ方ができる反面、価格帯から期待するような質実系の要素はやや控えめだとも言えます。
現状ではまだ若いと言うこともあってか、抜栓日はややタイトなそっけなさが先行する傾向にありますが、時間と共に意外なボリューム感や丸みのある豊かな口当たりが発揮されるようになるので、今飲むなら基本的には抜栓翌日以降の方が無難かもしれません。とはいえ、飲む数時間前に抜栓しておくだけでも十分ポテンシャルは引き出せると思うので、深く考えずとも素直に扱える部類だとも言えます。
(2026/02)