- Very Good Quality -

ムルソーに隣接するプルミエ・クリュ群とは反対側に位置し、南北に細長く伸びるクリマが「スー・ロッシュ」。とは言え、今回の2018年は暑く乾燥した夏が特徴のヴィンテージと言うこともあってか、90年代後半から2000年代初頭のワインを彷彿とさせるような高濃度かつ高アルコールを前面に打ち出した「パワー極振り」とも言えるスタイルに仕上がっています。まさにシュール・マチュリテとも言える過熟葡萄の要素がベースにあり、16%という圧倒的な高アルコール由来のトロミのある資質やヒリヒリとした辛味が非常に印象的で、多様なハーブ風味や一定の熟成レベルを感じるオレンジ的要素も内包していますが、それでもテロワールを感じるような世界観ではなく、あくまでも力強い凝縮感を極限まで追求したかのようなスタイルなので、純粋なポテンシャルやパワー要素は圧倒的な反面、向き合うのにかなりの体力を必要とするので、現代水準のワインとしてはかなり尖ったスタイルだと言えるかもしれません(これが四半世紀前なら絶賛されてそうな印象)。
(2026/03)