進化と発展を続ける「日本ワイン」
キャンティ&キャンティ・クラッシコ
偉大なる王のワイン「バローロ」
ニュージーランドを牽引する日本人生産者
進化と発展を続ける「日本ワイン」
特別特集「シャブリ」
紡がれるブルゴーニュの伝説「ルロワ」
大地の恵みと多様なテロワール「エトナ」
新たな潮流「スパークリング日本酒」
ジュヴレ・シャンベルタン
白ワインの聖地「フリウリ」
特別特集「ニュイ・サン・ジョルジュ」
楽天市場「バローロ」
楽天市場「バルバレスコ」
楽天市場「パウエル&サン」
------

- Very Good Quality -

2013 Felton Road Central Otago Pinot Noir Block 3
Felton Road Wines Ltd生産者ワインリスト

Felton Road Central Otago Pinot Noir Block 3

ニュージーランド最南端のワイン産地「セントラル・オタゴ」を代表する生産者であり、かつ、ニュージーランドのトップ5に数えられる一流生産者でもあるのが「フェルトン・ロード」。

フェルトン・ロードの起源となるエルムズ・ヴィンヤード内の北部中央にある区画が「ブロック3」。南北方向に走る畝毎に10区画に分け、複数のクローンを使い分けて固有のテロワールを具現化しています。

隣接する区画のブロック5と同様に、ほとんど市場で見かけることがなく、もはや幻の存在とも言われるブロック3ですが、通常ラインのバノックバーンカルヴァートコーニッシュ・ポイントとは明らかに異なる個性を持っているのが印象的です。他のアイテムが、あくまでもニューワールドらしいボリューム感と熟度の高い果実味を基軸にした世界観なのに対して、ブロック3は根本的に異なる指向性を持ち、一言で言うと「堅牢性」が基軸となった、よりオールドワールド色が強い雰囲気を纏っています。

落ち着き払った表情に、ボディの構造体や骨格、その堅牢性がより前面に打ち出された世界観が特徴的で、決して派手さはないものの、充足感のある資質にやや高めのアルコール、そして明確な存在感を放つ酸と程よい苦味、これらが一定の範囲内でキッチリと主張しています。相対的に、ポテンシャル系の資質が色濃く感じられたコーニッシュ・ポイントよりもさらに質実系のシフトした内容ではありますが、それでも想像とは裏腹に、開栓翌日に持ち越すとなだらかに減衰し、不思議な物腰の柔らかさを見せるようになります。開栓日に見られたような、若さと凛々しさを伴う表情からは想像できませんが、それでも本質的なポテンシャルは高そうなので、今後5〜10年程度は軽く熟成しそうな印象でもあります。

内包するポテンシャル(葡萄力)は高いものの、それでもワインとしての純粋な完成度としては通常ラインに一歩譲る部分もあるので、あくまでも一般向けではなくコア層向けと言う印象でもあります。とはいえ、フェルトン・ロードという造り手の世界観、そしてエルムズ・ヴィンヤードが持つ更なるポテンシャルを体感するには、ブロック5と共にちょうど良い存在だと言えそうです。
(2018/10)

参考市場価格12,825円
点数評価--

ホーム > ニュージーランド > フェルトン・ロード ピノ・ノワール ブロック3
Home > New Zealand > Felton Road Central Otago Pinot Noir Block 3

Global Partners