- Good Quality -
高アルコール(15%)で凝縮度の高いボディに、メントールを感じる爽やかさな後口が感じられ、濃密でありながらも重たくならないという、現代的な醸造トレンドをきっちり取り入れパッケージングしている傾向にあります。
開栓後3日程度経過すると、徐々にタンニンやスパイスなどの要素が強くなり、フルーツ爆弾的な指向性から、良質なローヌワインのような世界観へと推移していくのが印象的でもあります。
基本的なスタイルとしては、直前に試飲した、トルブレックの創業者でもある「デヴィッド・パウエル」が手がけたバロッサ・ヴァレーのシラーズと同系統ですが、相対的にウッドカッターズの方がフルーツ感がはっきり表に出ている傾向にあり、表情も穏やかで丸く、より万人受けしそうな指向性が強くなっています。よりポテンシャル要素にシフトしたパウエル&サンに対し、口当たりの良い親しみやすさをより強調したトルブレック、と言ったような違いを感じます。
(2020/06)