- Good Quality -
シャトー・ド・ボーカステルの「ドメーヌ・ペラン」と、アメリカでの輸入代理店でもある「ロバート・ハース」によるジョイント・ベンチャーがこの「タブラス・クリーク」。
コート・ド・タブラス・ブランは、ボーカステルらしいローヌスタイルの白ワインで、自社畑で栽培される4品種のブレンドで造られています。ヴィンテージ毎に若干比率は異なりますが、2016年のブレンド比率はヴィオニエ43%、グルナッシュ・ブラン40%、マルサンヌ14%、ルーサンヌ3%となっています。
しっかりとしたアルコール感とボリューム感が印象的で、ヒリヒリとした辛味を主体としながらも、その内側にある豊かな体躯のおかげで、充実したエネルギーが存分に伝わってきます。2015年のような果実感はなく、比較的厳格な表情が主体となっていますが、冷涼なその表情にはニューワールド的な享楽さはなく、むしろ伝統産地が誇る固有の存在感にも共通する印象を受けます。抜栓翌日にかけて徐々にエネルギーが増す点も含め、ポテンシャルはかなり高そうな印象です。
(2021/09)