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山梨県の「まるき葡萄酒」、長野県の「ドメーヌ・コーセイ」とともに、同じグループレゾンに属する北海道のワイナリーが「ドメーヌ・レゾン」。ヤギを放牧し共存するサステナブルな葡萄栽培を中核に、自然の力を生かしたワイン造りを行っています。
上位キュヴェとなる「ケルナー」は、中富良野町にある自社畑のケルナー87.6%、シャルドネ9.2%、リースリング3.2%というブレンド比率で造られています。澱と共に約6ヶ月間シュール・リー状態で熟成させているのが最大の特徴になります。バローンケルナーとは根本的に異なる質感を持っているのが非常に印象的で、よりボリュームや密度を感じるボディに、洋梨、グレープフルーツ、青リンゴ、ライチのような果実味が心地よく伝わります。表情は鮮やかな傾向にありますが、それでもバローンケルナーとは異なり派手なタイプではないので、程よいキレやクリーンさに見合ったバランスの取れた表情になっています。素直に楽しめる良好なスタイルということもあり、終始ポジティブな印象を受けますが、特にこのご時世に3,000円程の価格帯でしっかり仕上げてきているというのは、消費者にとって非常にありがたい存在だと言えそうです。
(2025/05)