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奈良初のワイナリーとして、「奈良の風土をワインという形に表現したい」という思いで立ち上げたのが「木谷一登」。今回の「デラウェア」は奈良ではなく、山形県産の葡萄(糖度は22度以上)を使用。ステンレスタンクを使用し自然発酵、酸化防止剤なし、補糖なし(アルコール度数12.2%)で造られています。
果実天国とも言える山形の本領が存分に発揮されている傾向にあり、ナイアガラなどのラブルスカ種と似たような鮮烈な果実感が非常に印象的です。表情そのものは終始シンプルですが、スッキリとした日本ワインらしい綺麗な資質がベースにあり、そこに鮮やかなパインの果実感がストレートに広がります。奈良ワインデラウェアよりもヴィンテージが1年前ということもあってか、発泡感は残滓が残る程度で、苦味や酸も仄かに感じられる程度で、リンゴのフレッシュさと鮮烈な果実味が織りなす表情がポジティブな印象を生み出しています。純粋に高い点数評価を得るようなタイプではないものの、バランス良く飲みやすいスタイルでありながら、日常で楽しめる立ち位置をキープし、かつ明確な個性を発揮しつつも手頃な価格帯で入手可能という点が素直に評価できます。
(2025/11)