- Very Good Quality -

奈良初のワイナリーとして、「奈良の風土をワインという形に表現したい」という思いで立ち上げたのが「木谷一登」。ドメーヌ・キタニの名の通り、大阪府羽曳野市にある自社農園の畑から造られる完全なドメーヌ・キュヴェとなります(レインカットで無農薬無堆肥、ボルドー液のみ使用)。ホールバンチプレスで圧搾率は60%とかなり低めで(収量は約15hl/ha)、15度で4ヶ月間発酵を行っています。発酵期間が半分経過した時点で全体の約60%をフレンチオークの新樽に移し、発酵完了後は酸化させないようステンレスタンクにて熟成。アルコール度数は12%。
前年の2023と比較しても、一段集中力や緊張感、そして求心力が増している印象でもあり、既存の一般的なデラウェア像を覆すだけのポテンシャルを感じる仕上がりとなっています。基本的な立ち位置、そして表層的な側面としては木谷ワインらしい、凛とした佇まいと流麗さを感じる瑞々しい綺麗なスタイルですが、コアの身の詰まりや凝縮感はかなり高く、白い花を感じるエレガントな表情に、パイン系の鮮明な果実感、蜜的要素、そしてシトラスピールの苦味と、シンプルで明快ながらも説得力を感じる高いパッケージングを構築しているのが非常に印象的です。ヴィンテージを重ねるごとに進化している印象でもあるので、今後も日本ワインにおける高品質なデラウェアワインとして明確な存在感を放ってくれそうです。
(2025/11)