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2022 Sauvignon Blanc
Domaine Tetta生産者ワインリスト

Sauvignon Blanc

セパージュはソーヴィニヨン・ブラン100%。樹齢は4〜11年。収穫時(2022年10月10〜22日)の糖度が23.8でそのまま野生酵母で発酵しアルコール度数が14%。亜硫酸塩を15ppmのみ添加し極粗濾過でボトリングしていますが、醸造工程で補糖、補酸、清澄剤はなし。収穫時期を限界まで遅らせ、醸造時にマセラシオンを実施する造りへと大きく変更することで、従来とは大きく異なるスタイルへと変化しています。発酵はステンレス樽、熟成は木樽を使用。2023年8月25日にボトリングを行い、生産本数は957本のみ。

赤ワインと同様の仕込みを行い、果皮と種を漬け込むことで濃い色調を得る所謂「オレンジ・ワイン」に仕上がっていますが、底の方は濁っているものの、上澄は意外と煌びやかなので受ける印象としては意外と常識的な範囲内でもあります。実際、スタイルとしては日本ワインらしいエレガントで非常に美しい流麗さを兼ね備えていて、同時に凛とした硬質感を持ちながら、凝縮した要素が生み出す求心力や集中力が非常に印象的です。充実感とクリーンな資質のバランスが秀逸で、とにかく全体像が微動だにせずしっかりと構築され、どこを切り取っても絶妙なバランス感覚で成り立っているので常に非常に高い説得力を有しています。その球体的なバランス感のおかげもあってか、14%というアルコールの高さが全く気にならないのも大きな特徴でもあります(むしろ非常に飲みやすい)。若干の発泡的テクスチャが感じられるものの、ボディの堅牢性とブレのないバランス感によってうまくマスキングされているので特に気になることもありません。酵母的な香りのニュアンスはゲヴュルツトラミネールと同系統なので、これがドメーヌ・テッタの蔵付き酵母の特性なのかもしれませんが、野生酵母で醸造したとは思えないレベルでしっかりとコントロールされているので、遂に日本のワインもこのレベルのクオリティまで到達したのかと素直に感嘆させられます。

品種個性を表現したようなスタイルではないので、典型的なソーヴィニヨン・ブラン像を強く思い浮かべていると盛大な肩透かしを喰らってしまうかもしれませんが、そんな心配をよそに非常に高い説得力と訴求力を放ってくれるので、最終的に得られる満足度は総じて高くなる印象でもあります。特に昨今の物価高や為替高騰の影響もあり、日本ワインのコストパフォーマンスの高さが年々際立つ傾向にありますが、それに伴うように本質を兼ね備えたクオリティアップが感じられるようになると、もはや第一選択肢に成りうる水準に到達しているとも言えるので、今後の更なる進化と発展も含め非常に高い可能性を感じざるを得ません。
(2025/12)

参考市場価格5,720円
点数評価--

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