- Very Good Quality -

2023年は梅雨明けからの猛暑で4〜10月の積算温度が過去最大となり、雨も少なく乾燥した気候となった影響で、例年よりも早めの収穫を迎える傾向にありましたが、遅摘系のブドウに関しては腐敗が少なかったので逆に例年よりも半月ほどさらに遅い収穫となっています。畑は「原口畑」と「植ノ山畑」、収穫日はアルバリーニョが11月中旬でプティ・マンサンが12月上旬。アルコール度数14.5%、総酸度6.1g/l、pH4.1、残糖0g/l。ボトリングが25年5月21日、生産本数は636本。2025年12月にリリース。
使用されている葡萄品種自体は「アルバリーニョ遅摘み」とほぼ同じですが、実際の世界観はかなり異なる印象です。色調はより濃厚なゴールドで、煌びやかな硬質感の中に漢方系のハーブ風味や鼈甲飴のようなニュアンスを内包し、凝縮した濃密感のある果実の甘味とそこから続く辛味や苦味のコントラストがより鮮明な傾向にあります。全体をヒリヒリと引き締める要素もハッキリしていて、14.5%という日本ワインらしからぬ高アルコール由来の迫力と力強さがよりストレートに感じられます。表層的には貴腐ワイン系のような明確な飲みやすさがありますが、高アルコールらしい迫力がボディブローのように積み重なってくるので意外と体力が必要な印象でもあります。とはいえ表層的には日本ワインらしいクリーンかつ瑞々しいスタイルで、同時に抜栓翌日に持ち越すことで一気に一体感が増し、抜栓直後にやや個性的な印象だった要素もかなりマイルドになり訴求力もアップするので、思いのほかポテンシャルも高い印象を受けます。
(2026/02)