- Very Good Quality -

クリス・リングランドの手腕が光る、非常に高い評価を得るモダン・スパニッシュの筆頭格がこの「ボデガス・アルト・モンカヨ」。下のクラスとなるこのベラトンですら圧倒的なパワーと重厚さを痛感させられる荘厳な仕上がりとなっています。
内包する純粋かつ重厚なパワーこそがボデガス・アルト・モンカヨといったところではありますが、下のクラスのベラトンは多少鮮やかではあるものの親しみやすく、さらには基本早くから飲めるスタイルではありますが、今回は逆にその潜在的ポテンシャルを信じて10年間の熟成を経てからの試飲となります。
抜栓直後からとにかく印象的なのがその圧倒的な「タンニン力」。明らかに上のクラスのアルト・モンカヨを彷彿とさせる力強さを誇り、強い苦味や渋みが主体となりながらも、10年に渡る熟成の影響もあってか、暴れる一歩手前でしっかりとコントロールされているような印象でもあります。確かに表層的な丸みや、重厚なタンニンの裏に見え隠れするフランボワーズのような果実感など、従来のベラトンらしい資質も若干垣間見えますが、それでも抱えきれないほどの力強い要素が澱みなく溢れることもあり、純粋な飲み頃はまだ先なのではないかとすら感じさせられる圧倒的な力強さがその礎となっています。確かにボディの資質には若干の熟成要素も垣間見れますが、とにかくパワー全開でそれでいてバランスも取れているという、クリス・リングランドの手腕とカンポ・デ・ボルハという土地の潜在能力の高さをまざまざと感じさせられます。
(2026/02)