- Good Quality -

新潟県の胎内市が運営するという、まさかの市営ワイナリーがこの「胎内ワイナリー」。「レゼルヴプリヴェ」は特別な畑で栽培されたワインで、「とっておきの一本」という意味を持つアイテムとなります(ギフトボックスに加えて蝋キャップという贅沢仕様)。葡萄は胎内市の自社畑100%で造られるという完全ドメーヌタイプで、標高は約160〜250m、南西向き斜面で地質は泥岩と花崗閃緑岩、土壌は礫混じりの粘土で、セパージュはメルロー65%にツヴァイゲルト35%というブレンド比率になります。
第一印象から、下のクラスのアッサンブラージュとはかなり異なる印象で、メルローの比率が高いだけあって丸みのある充足感あるボディが主体となり、全ての要素がワンランク以上質実でしっかりと磨き上げられたかのような印象を受けます。清涼感のある酸も程よいアクセントにはなっていますが、緻密でリッチな資質により注視している傾向にあり、紫系の果実味による口当たりの良い甘味と、日本ワインらしからぬ落ち着いた凝縮感(良い意味で)が明らかに上のクラスを感じさせる表情を構築しています。
抜栓日はやや軟質で後味の短めの収束感によって少し物足りなさを感じる瞬間もありましたが、ベースの良さと思った以上のポンテシャルを兼ね備えているということもあり、しっかり時間を与えて翌日に持ち越すぐらいになると想像を一段階超える一体感と昇華レベルを披露してくれます。当初感じられた弱目の要素が軒並み消え去り、時間と共に良好なパッケージングを見せてくれるので、冷涼産地系の葡萄品種らしい特性と個性をキープしながらも、十分な満足感を放つ良好な一本だと言えるかもしれません(コストパフォーマンスは高い)。
(2026/03)